Yahoo!Japanニュースに前屋毅さんが、「広まる! 奈良教育大附属小の『強制出向』に対する抗議の声」という記事を書いておられます。
強制出向させられた3名の先生の提訴、7月14日「人権と民主主義の教育をめざすネットワーク」主催による「学校はだれのためにあるのか-奈良教育大学附属小の問題から考える-」という集会、「奈良教育大学附属小学校不当出向命令無効確認訴訟を勝たせる会・あいち(勝たせる会・愛知)の結成などにふれ、強制出向に反対する取り組みを紹介してくださっています。
一部を抜粋して紹介させていただきます。
勝たせる会・愛知の共同代表を務める中嶋哲彦・名古屋大学名誉教授は集会の場で、「附属小は国の教育課程基準を尊重し、各学校に許される裁量の範囲で教育課程を編成して教育実践に取り組んできている。奈良教育大学が主張するような『不適切』はなかった」と述べた。
さらに、学長には出向を命令する権限はあるが、「完全なフリーハンドで認められているわけではない」と強調。奈良国立大学機構職員就業規則の第13条では、「職員は、業務上の必要により出向を命じられることがある」となっている。業務上の必要がなければ出向を命じられる必然性はないし、「奈良教育大で採用された教員が公立小に出向させられるのはおかしい」とも、中嶋氏は指摘した。
そのうえで、今回の強制的な出向は「不当な出向命令」でしかないし、独自採用教員を「追放」した大学側の意図がみえるとも述べた。だから、出向させられた3教員が裁判に勝つための支援を行う、というわけだ。勝たせる会・愛知は今後、3教員を支援するための活動を、さまざまな場をつうじて展開していくという。
ネットワークや勝たせる会・愛知のような活動は、全国でジワジワとはじまり、広がりつつある。3教員の提訴が、奈良教育大附属小だけでなく、日本の教育そのものに大きな影響をあたえていくことはまちがいなさそうだ。