日本生活教育連盟が発行する『生活教育』No,882に鎌倉博先生(名古屋芸術大学)が、「奈良教育大附小裁判」の記事を投稿されています。
事件の経過と問題点、裁判の経過を概説された後、鎌倉先生は、「今回の裁判の過程で以下の道が拓かれることにも期待している」として、以下のように書かれています。
①「大綱的基準」である学習指導要領の押し付けを許さず、全国の学校の教育課程編成において自主編成権をみとめさせる。
②教職課程認定校である教育系大学への文科省の監視・指導権限の強化の動きの中で、教育委員会と教育系大学との関係強化、その一環としての人事交流が進められてきている。そのことにより教職科目が、大学教員の専門研究を活かした授業から、学習指導要領に則った授業へと強引に転換させられてきている。こうした教育委員会との直結を跳ね返し、全国の教育系大学本来の独自性を守り発展させる。